ハーフの子供でも瞬時に覚える漢字学習法
このページでは、特にハーフの子供達にとって最大のネックとも言える漢字学習に関してお伝えしていきたいと思います。
1年生と2年生
どんぐる教室では、1年生と2年生には以下のような漢字お手本プリントを使用しています。音読プリントと連動した漢字を5字/週に学習します。覚えるために何回も書かせることはしません。丁寧に大小一回ずつだけ書く欄を設けています。音読プリントを漢字の穴埋め形式にしたプリントも配布していますので、子供さんに合わせて使用していただいています。
3年生からはIF法を
比較的視覚イメージが安定してくる3年生からはIF法を使った漢字学習方法を採用していきます。
IF法のいいところは、
1、直ぐに覚えることが出来る
2、現地の勉強もあり忙しい子供達には1分程で終わる学習なので負担減
3、ゆっくり、丁寧に学習する習慣がつく
4、何回も書かずに済むため、手が痛くならずに済む
5、精神的苦痛が減少する
6、機械的に書く練習をすることによる、頭の麻痺を防ぎ、覚えるという単純作業のなかにも視覚イメージを使用することで子供達の考える力を守ることが出来る
7、親子喧嘩がなくなる
但し、やはり圧倒的に漢字のインプット量の少ない子供達ですから、『漢字感覚』が若干低いのは仕方がないのかもしれません。ここでいう『漢字感覚』が低いというのは、以下の例のように、漢字のバランスや字形そのものに若干違和感があるという意味です。その場合には、3年生以降であっても、まずお手本を見てゆっくり大きく書いてみる。字形をしっかりと確認してから、その後IF法を使って漢字を思い出す練習をしてみると良いかもしれません。
IF法のまとめ
繰り返し練習しなくても100%漢字を覚えることが出来ます
●・・・IF法・・・●
※覚える=思い出すこと=視覚イメージの再現
1. 一画ずつゆっくりと目でたどる 順番とトメハネを意識しながら丁寧に
2. そして全体をよ~く見る 漢字の読み(音)と意味も教えてあげましょう
3. 目を閉じて頭の中で漢字を再現してみる
4. 再現できない部分・不確かな部分があればもう一度目を開けて確認する
5. 再現できなかった部分だけを意識して見る(そこだけを拡大して見る感じで)
6. 目を閉じて再現出来なかった部分のみを頭の中でもう一度再現
7. 必要であれば<5-6-7>を繰り返す
8. 最後に漢字全体を頭の中で再現出来るようにする
【お母さんもやってみましょう●『亀』の旧字体●】
龜
※注意事項 イメージ再現が比較的容易に出来るようになる3年生頃から
お手本になる漢字はある程度大きいものを使用しましょう
記憶の過程
記憶の過程についてのお話です。
記憶とは、
1、インプット
2、保持
3、アウトプット
上記の3過程のことをいいます。
漢字を効率的に覚える際にも、上記の3つのステップの質と効率性を如何にあげるかが重要になってきます。
1、インプット時には、ある程度大き目のお手本を使用することで、人間の脳は瞬時にそれをイメージとして取り入れます。ですから、漢字学習の際のお手本の大きさが重要になってくることは言うまでもありません。
2、インプットされた視覚イメージは、脳損傷がない状態であれば、もちろんインプットの質にもよりますが、保持された状態にあります。
3、一番難しいのがこのステップ3です。ですから、ここをゆっくりしっかり丁寧に意識的に行うことが重要になってきます。思い出す練習をしなければ、いつまでたっても思い出すことは出来ないのです。逆に思い出すことが出来れば、書く練習をしなくても書ける準備は整っているということです。
IF法を紹介すると、文字は書かせない方がいいのでしょうか?という質問も受けますが、もちろんある程度文字を書く事も必要です。しかしながら、漢字学習という点に限定するならば、毎日毎日漢字の書き取りを手が痛くなるまで、機械的に練習することに果たして意味があるでしょうか?ということなのです。もしもIF法を使ってゆっくりと漢字を覚えることが可能であるとしたら、何千もある漢字の書き取り練習は、相当な時間の浪費とストレス源だと思いませんか?
また、時間の浪費とストレスだけが問題であればまだ良いのですが、数をこなすとき(作業時)の頭の状態とは、考えずに早く機械的に処理するというモードに切り替わります。それは、考える(思考するための忍耐力)ことを育てるうえでこの上ない障壁になることをどうか忘れないようにして下さい。
3年生の漢字学習
長期休暇などを特別な場合を除き
通常は毎日漢字一文字練習しています。
どんぐる教室の穴埋め音読プリントを
1~2行読んで、
そこに出てきた漢字を
これまたどんぐる教室の漢字お手本
プリントを見て読みと意味を確認。
一回丁寧に書きます。
IF法を使うときもありますが、
一回丁寧に書くだけの時もあります。
あんまりテストするのは好きではないのですが、
ちょっと気になってので、
ある日確認してみました。
漢字は『県』
1時間ぐらいあとで
さっきの漢字書ける?
って聞いたら、
空中に書きまして、ちゃんと覚えてましたね。
それで、
さらに気になって・・・
ついでに昨日の漢字覚えてる?って聞くと
『湖』
ちょっと待ってよ、
また空中に書いて、
覚えてました♪
やっぱり、
何回も練習する必要性はないようですね。
重要なのは、
お手本の大きさ
よく見る事
丁寧に学習すること
この3点です。
量を少なくすれば
必然的にゆっくり丁寧に出来るようになりますしね。
鉄砲数うちゃあたる的にいくと
疲れます。
まさに私がその方法で勉強してきたので・・・。
トホホ・・・