進化13 計算の前に理解力と思考力を身に着けよう!

オリジナルのイメージ想起力とそのイメージを使って目で考える力が、後々どれだけスゴイ威力を発揮するかということを理解している人はまだあまりいません。しかし、子どもの成長は待ってはくれませんので、幸運にもどんぐり問題に出会った人は、とりあえず理解出来なくてもまずは、使用上の注意を良く守って取り組んでみるということをお勧めします。副作用が何もないので、もし上手くいかなかったとしても痛くも痒くもないから安全です。

 

出来れば5歳~6歳の計算学習を始める前の未就学の時期に、理解する方法、考える方法を、子どもたちに体験的に教えておくこと。そして、少なくても小学3年生までは、家庭では余計なことをさせずに理解力と視考力をゆっくり、丁寧に育んでおくと、その後、それまで地下で育まれていたけれどまだまだ見え隠れしていた、そんな才能が、外から見ても明らかに分かるようになってきます。

 

3年生後半から4年生頃、学校でも学習内容の難易度が高くなり、学習スピードも速くなってくるこの時期に、勉強が苦痛になったり、出来るけれど嫌々やっているような状態になるか、それとも難問に出会っても楽しむことができるのか・・・その分かれ目を決めるのが、年長さん~小学校低学年の過ごし方です。この時期に、家庭学習の習慣をつけ、理解と思考のための学習方法をしっかりと教えてあげましょう。

 

以下の作品を見てください。同じ子供が年長さんのときに描いたものと、1年生になってから描いた作品です。

 

0MX35 ねんどがすきな ねこと ねずみが ねんどで ねんどだるまを

つくりました。ねこが つくった だるまには ひげが 6ぽん ねずみが

つくった だるまには ひげが 8ほん ついています。ねこは だるまを

3つ、ねずみは だるまを 2つ つくりました。では どちらが つくった だるまの ひげが なんぼん すくないかな。

     A君 年長さんのときの作品

     A君 一年生のときの作品

 

年長さんの時期には、言葉からイメージ想起することを抵抗なく、楽しく出来ることを目標にします。多少(もしくは、大いに)脱線しても構いませんので、自分の体験と照らし合わせながら豊かなイメージ想起が出来ることが望ましいのです。

 

一年生になると、徐々に問題が解けるようになってきますが、計算で解こうとする場合は注意が必要です。必ず、絵を描いてそれを、動かしたり、比較したりしながら、目で考えるを練習をするその過程そのものが、その後の学力を伸ばすためには非常に重要なことになります。つまり、描いた絵の中にすでに答えが見えている状態がベストです。

 

ですから、上の問題では、18-16=2 のように、単に答えを出すことにはあまり意味がありません。問題で問われていることを導きだすために、どのように絵を工夫することが出来たか、そこがとても重要なことになります。

 

また、例え18-16=2という計算が出来ても、何個多い、何個少ない、差、違いなどをよく理解していない場合も多く見られます。計算は手順を覚えることで出来るようになりますので、子どもが本当に理解しているかどうかは、どんぐり問題で確認してみるとよいでしょう。自力で絵が描けない、動かせない場合は、要注意です。

 

数式も文字も単なる記号にしか過ぎません。

しかしながら、多くの人は、算数も国語も数式と文字という、見栄えのするものにばかりに気を取られているあまり、

 

算数・・・自力で問題解決をする力

国語・・・感じる心と伝えたい内容を自分の中に育む

 

という最も根幹の部分を育てることを忘れてしまっています。また、学童期には科目別に授業が行われますが、実は算数も国語も同じ方法で伸ばすことが可能なのです。

 

学童期の学習は、より高度な形になるとはいっても、まだまだ、幼児期になされるべきプロジェクト型、体験型の学習形態をとった方がより効果的であるとも言えます。つまり、学童期の論理的学習の中にも楽しさを組み込むことが大切であり、国語も算数もそれぞれを切り離すことなく、総合的に育てていくことが重要だからです。そのことから言っても、どんぐり問題は最高の学習素材だと言えます。

 

まずは、楽しく理解力と思考力を養い、問題を解決する能力を身に着け、その後にその解決した過程を、他の誰が見ても分かるように数式をつかって、理論展開をプレゼンテーション出来る力を養う。そして、豊かな人間的判断が出来るようにしておきます。そこまでを6年生の間に終了します。

 

 

そして、中学生からそれぞれの科目で、系統的知的教育を行うというのが教育の正しい順序なのです。

 

 

進化12 ありんこのりんこちゃんの続編

進化10で、


0mx18

まいごの ありさんが、悲しくて なみだを おとしながら あるいています。ありさんが 一歩 あるくたびに なみだは 3つぶ おちてしまいます。では、ありさんが 4ぽ あるくたびに なみだは なんつぶ おちてしまうのでしょう。

 

という問題で、

 

じゃあ4ぽ歩いた時涙はなんつぶ?って聞くと、

 

「最初は泣いてたけど 後でもう

泣き止んだから もうない。」


と答えていた次男ですが・・・さて1年後1年生になりました。

 


年長さん問題

ありんこの りんこちゃんが たびにでました。とてもとても とおい

たびです。りんこちゃんは とちゅうで さびしくなって なきだしてしまいました。なみだが 一つ二つとおちてきて、ついてには おおきなおおきな いけが できました。そこで、りんこちゃんは、そのいけの なみだみずを のんでみることにしました。すると、6かいで のんでしまうことが できました。では、1かいで 3このなみだみずを のんだとしたら りんこちゃんが ながした なみだは なんこ だったのでしょう。

ということで、


無事に答えまでたどり着けるようになりました。

長男同様、答えがでないと悔しくて泣くことが

多かったのですが、


最近では答えが間違った時でも

感情的にならず

絵を描き直してみる、考え直してみる、ということが

出来るようになってきました。


それでも、分からない時はさらっと分からん帳に

入れることが出来ます。



1年生にはなりましたが、まだまだ年長さん問題を

楽しんでいます。長男の時も、1年生の後半までほとんど

年長さん問題をしていました。


問題数を消化するという意味では、

なかなか進みませんでしたので、1年生でも

1年生問題は10問くらいしか出来ていなかったと

思います。


しかしながら、

問題を数多くこなすことが目的ではありませんし、

多く正解することが目的でもありません。


子どもの視考力を養成するのが目的だということを

忘れないようにして、じっくり・ゆっくり・丁寧に

進めていって下さい。

進化10どんぐり問題に振り回されず利用する極意

どんぐり問題は確かに思考力を養成できる

いまだかつてない画期的な問題です。

 

問題自体が非常に良く仕組まれていますので、

使用上の注意をちゃんと守って行うと

誰でも100%の学力が保証されています。

 

だからといって

 

 

どんぐり問題が

 

解けない・・・とか

分からない・・・とか

難しすぎる・・・とか

 

いって

 

焦ったり

落ち込む必要はありません。

 

やらないと・・・と

 

義務感にかられる必要性もありません。

 

そこまで・・・

真面目に考えすぎるのもよくありません。

 

例えば、先日

0mx18

まいごの ありさんが、悲しくて なみだを おとしながら あるいています。

ありさんが 一歩 あるくたびに なみだは 3つぶ おちてしまいます。

では、ありさんが 4ぽ あるくたびに なみだは なんつぶ おちてしまう

のでしょう。

 

という問題を解いた次男ですが・・・

 

問題を読んであげて

 

ありさんの絵を描いて・・・

 

最後に

 

じゃあ4ぽ歩いた時涙はなんつぶ?って聞くと、

 

「最初は泣いてたけど 後でもう

泣き止んだから もうない。」

 

という答えでした。

 

 

理屈があっているので、花丸正解にしときました。

 

 

 

こんな感じですね、どんぐり問題。

 

 

とくに

 

就学するまで(小学校1年生の意)は

 

言葉→絵

 

ということを自然に出来るようにすることが

 

第一目標なので

 

答えを出すとか

 

正解するとか言ったことより

 

子供たちの楽しく自由な発想の方を

 

大切にして下さいね。

 

進化の様子(男児 5歳5ヶ月 年長さん 
※2012年6月現在 
進化1 見えないものを見る力1
 ↑これが大事!
0MX02
しんたろうくんは そらをとぶ おさかなを きのう みました。おさかなはあかいおさかなと あおいおさかなが いました。あかいおさかなが 3びき いたのですが あおいおさかなは なんびきか わかりません。そのひの しんぶんで きのうのおさかなは みんなで 8ひきだったことが わかりました。では、あおいおさかなは なんびきだったのでしょう。
 
 
赤いお魚を3匹→OK
そのあと青いお魚を2匹描いてみたものの意味が分からなーい!と半泣きで断念。
 
 
ところで、無いもの、見えないものが見えるかがこの問題のねらい目です。ヒントなしですからね。ヒントをもらって解けてもゼロですからね。泣いてもスネても、そのままわからん帳に寝かせます。ちゃんと絵を描いておくと大脳からコピペして小脳が勝手に考え続けてくれます。→小脳の自動思考 
2ヶ月後・・・・↓。
しんたろう君がかわいいですねぇ~。なんだか前より絵に余裕がうかがえます。
お魚ちゃんと描いてあります。赤いのが3匹と青いのが5匹。
だいせいか~い!!!はなまる。でも本当は答えは重要ではないし、正解することが重要だと子供に思われては困るので、解けてもさらっと評価して下さいね。お母さんは心の中で静かにガッツポーズして下さい。(笑) 絵を丁寧に描いたことはもちろん評価してくださいねー。
足し算や引き算を習っていない年長さんでも、上のような問題が解けるんですね~。大人でもしっかり集中してないと、あれっ何て書いてあったっけ?となってしまいますよね。
絵さえ描けば・・・解けるんですよね~。しかも、楽しく。上記のはじめの一歩を読んでいただければ分かりますが、数ヶ月前は桜の花を描くのもやっとだったんですが・・・。ここまで来ました。子供の成長ってすごいです。足し算や引き算など学校で習ってないことを良かれと思って家で教えては駄目ですよ。子供の才能を潰します。
 
 
 
 
進化2 見えないものを見る力2
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きょうは くじらの うんどうかいの ひです。しんたろうくんの くじらも でます。あかいくじらと しろいくじらに わかれて きょうそうします。あかいくじらが しろいくじらより 3びきおおいので みんなでくじらは 19ひきいます。では、あかいくじらは なんびき いるのでしょう。
(19-3)÷2=8 8+3=11という問題ですね。これも文章だけで解こうと思ったら年長さんにはまず無理ですね。そもそも、それぞれの色のくじらが何匹ずつなのかが書いてないですから難問です。1回目に解いたときは、くじら描けなーいということだったので、図鑑で調べました。そして、くじらを2匹描いて終了。上↑(ちなみに隣の文は書いてと頼まれました)

→わからん帳へ。
数ヵ月後、2度目に挑戦した絵がこれ↓。
赤いクジラが12匹、白いクジラが7匹描いてあります。ちゃんと全部で19匹います。いっぱいいっぱい頑張りましたというところでしょうか。答えはまだ間違ってますが、ここまで描けていれば思考回路一つ増えました。上出来です。
 
 
 
 
進化3 足し算引き算混合の問題
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ふゆがきらいな ゆきだるまの たあくん と ういんくん が いました。ふたりは はるのこうえんへ ぴくにっくに いきます。たあくんは おにぎりを 5こ ういんくんは 7こ もってきました。ふたりで4こずつ たべたとすると のこりは あわせて なんこですか。
(5-4)+(7-4)=4または(5+7)-(4+4)=4という問題です。雪だるまが描いてあって、お皿におにぎりが7個と5個のっています。二人で食べたおにぎり8個も描いてあります。正解です。う~ん・・・複雑な問題ですが・・・。でも、これも絵を文章どおりに描きさえすれば答えが見えますね。この問題では、ずつ、のこり、あわせて などの言葉を正確に理解しているかが問われています。また、食べたとすると・・・などの仮定表現も算数ではよく出てきます。このような言葉は日常生活のなかの場面場面で覚えるのが一番です。日頃から意識して使うようにしていきましょう。2年生くらいまでは出来れば式は書かないほうがいいですね。式を書くと式で考えようとしてしまうからです。とにかく絵で考えること。これにつきます。
 
 
 
 
進化4 足し算から掛け算につなげる問題・・・そして読解力
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こうえんに かたつむりさんたちが あつまっています。きょうは、みんなで おちばを あつめるそうです。ひとり 2まいずつの おちばを あつめると みんなで なんまいの おちばを あつめることが できるでしょうか。かたつむりさんは みんなで 4にん いますよ。
どうしてどんぐり問題で読解力がつくかがこの絵から解ると思います。例えばこうえんと聞くと、滑り台があって、ブランコがあって、砂場も描いて、そしてお日様も描きたいけど、カタツムリさんが来るということは雨も降っている。かたつむりさんの上にもちゃんと二枚ずつ葉っぱがのってます。一行読んだだけでこれだけのことをイメージ出来ます。これが行間を読むということに繋がります。文章にはどこにも滑り台やブランコ、太陽などは出てきませんが、頭の中で場面設定をしています。ここがポイントです。 言葉を聞いてまたは読んでどれだけ多くのことをイメージできるか、またそこからどこまで自分の過去の体験とリンクすることが出来て感情までも再現することが出来るかというのが、どれだけ読解力があるかということに繋がります。このように一行を丁寧にきちんとイメージ化することが大切です。それが身につくと後々本一冊を丁寧に読み解く力がつきます。視覚イメージそのものが理解であり、思考へ繋がるからです。一文を読んでどれくらいその子がイメージを膨らませることが出来るかここが勝負と言っても過言ではありません。算数の問題だからと言って急いで答えを出させようとしてはいけません。ここを焦るともともこもありません。十分に楽しむと自然に次のステップに進みます。算数って緻密な読解なんですね。読解したものを算数語(式)に置き換えはしますが。つまり、大雑把でよい国語の読解が伸びないはずがないのです。もちろんどんぐり方式でやらないといけませんよ。
で、私もまだまだ未熟者なので、ちょっと油断すると答えを出して欲しいと思うんですよね~。でも本当に答えはオマケで、2年生くらいまでは文字を絵にするということを楽しく出来るほうが大切です。子供に答えが出た方がいいんだとか正解することが良いことだとかすごいんだといった認識をさせないように日々精進です。ほらっ、答え出してよ~っ。ビームを出しちゃうんですよねー。駄目ですよ。だって、正解することが目的ではなくて思考回路作成が目的ですからね。学校のテストで満点とっても思考回路ゼロだったら意味ないですし。つまり学校のテストは学力をはかるものではないのです。いろいろ書くと長くなるのでこの辺で。あとはどんぐり倶楽部公式ホームページをご覧下さい。

あ、そしてこの問題は、例えば年長さんであれば絵を描いて葉っぱの数を数えますね。1年生だったら2+2+2+2=8と書くかもしれません。2年生であれば2×4=8と答えをだすでしょう。また逆の見方をすると、年長さんのときから掛け算の準備学習をしているということになります。ただ式で覚えるのではなくて学校で掛け算を習ったときに、実感として式の意味がストンと腑に落ちるように準備ができるわけです。大事なことは今自分が持っている力を駆使して考えるというところにあります
 
 
 
 
進化5 健全な省略・・・抽象化への道
どんぐり問題の基本は丁寧に絵を描くこと。問題には虫や動物などが出てきて、15匹とか20匹などは常ですが時よりものすごい大きい数が突然現れたりします。たとえどんなに忍耐力のある子どもでさえも、全てを丁寧に描くのが不可能になってきます。そこで自分で考えるようになります。この●をバッタということにしよう。とか、この■を10ということにしよう。ということで以下の絵を見て下さい。
0MX55
ばったを のせた ばしゃが 6だい やってきました。1だいに 3びきずつ ばったが のってます。 では、みんなでなんびきの ばったが やってきたのでしょう。
はじめ、「ばったを乗せた馬車」を描きました。馬車とかよく描けるなーと感心しつつ。で、「6台やって来ました。」・・・・・・「これを6台も描けないよ。疲れるし・・・。」(息子心のつぶやき)で、どうしたかというと、四角に車輪を描いてその上に点を3つうったものを6つ描きました。おっ、そうきたか・・・。
はじめからこういうことをやっていた訳ではありません。以前までは数が多くなると、「そんなにいっぱい描きたくない。疲れる!」「えーっ!13匹もいるの?嫌だ!」とお絵描きを止めていました。母「えっ、13匹ぐらい描こうよ。(心中)」と思いつつも、わからん帳に入れてほっときました。
ところで、自分から抽象化することを学んでいくというのはとても大切なことだなと思います。いきなり文字や数字(数式)を教えられるのとは得るものが全く違います。教えられて何となくやれるではなくて、自分で使いこなしているという感覚。これが大事。まず、具体物ありき。そしてそれを絵に描いて考える。今度はそれを簡単な絵で表してみる→最終的に文字や記号を使って表す。その方が効率的(早く描ける、伝達するときにまぎらわしくないとか、スペース上の問題とか・・・)。しかし重要なのは、文字や数字自体が大切なのではなくて、もともとは全て視覚イメージなんだというところをはっきりさせておきながら、便利な面もあるから文字や数字を使うというところを子どもが認識しているところだと思います。
でもどんぐり問題はじめたてのうちからいきなり蟻さんが●とかでは楽しめてない(=味わえてない)のでお粗末ですが(というのは、解くために絵を描くのではなく、問題を考える過程を楽しむために問題があるので・・・。←ここ重要。)親がさせていると、解かせていると、子どもは「描けばいいんでしょ?」「やればいいんでしょ?」もしくは拒否、みたいな反応になるのは目に見えていますがこれではもったいないし、後で伸びません。なぜなら自分ですすんで勉強を楽しもうという姿勢がないからです。やらされてるだけ。親として特に気をつけたいところです。やらせないこと!!!どんぐり問題は本当に良質の問題なので、子どもにさせたいのはやまやまですが、ここを急ぐとぽしゃります。昨日やったからいいでしょもうやんなくて。あんまりするとアホになるよ。ぐらいで丁度いい感じです。ちなみにうちではどんぐり問題をするときはたいていグミかチュパチュプス食べながら楽しくやっています。
これからどんぐり問題に取り組もうとされる際に、とにかくほっといても(もちろんどんぐり流にですが・・・放任・ほったらかしの意ではありませんので注意)自然に子どもがやり始めるので焦らず待つことが必要だということの参考になればよいかなと思います。どんぐり理論では固体差がないですから。例外なく100パーセント誰でも。だって同じ人間だから、人間の発達をするまでです。正常な発達が出来る環境さえあれば・・・です。
省略が見られる絵↓
0MX59
0MX79
人間の正常な成長には「楽しさ」が絶対条件なのです・・・。
                                                  糸山泰造『 思考の臨界期』より
 
 
 

進化???6 絵を描かずに答え?100年早いゾ!!!

クリスマス&お正月とどんぐり問題もちょっとお休みしている間に、お坊ちゃんも6歳になりました。今年第一号の問題は、

0MX78> だんごむしさんが みんなで 6ぴき います。2れつに おなじかずずつならぶと 1れつは なんびきに なるでしょう。

お坊ちゃん、問題は一気に全部読んでくれーということだったのでその様に。すると、息子「3」母「・・・・・・・。(そうきたかー 心中)」母「絵 描いてないからねー。とりあえず、絵、描こうか。」息子「はいはい。」母「列って分かってるよね?」息子「ウン。」母「何かこの人ちょっとはみ出してるけどいいの?列って、こう真っ直ぐなっとかないといけないと思うんだけど・・・。」息子「いいの、いいの。」

 

  ・・・で、一週間後にクラゲ問題やりました。

 

0MX03 ここは くらげのうみです。まいにち たくさんの くらげが あつまってきます。きょうは きのうよりも 5ひきおおいようです。 きのうの くらげは 6ぴき でした。 あしたもまた きょうと おなじかずだけ ふえるとすれば あしたは くらげは なんびきになるでしょうか。

とりあえず5匹描いて、海の中の様子も楽しんで描き、クラゲに色も塗り・・・。昨日のクラゲを6匹追加して・・・。最後の文章を読むと、数秒考えて絵を描かずに、「16っ!」母「ウッ・・・・・・。絵はどうした。絵は? 心中」 母「そうだねー。じゃあ、最後に今のとこの絵を描いてねー。」で、息子は16個の丸を描く。終了。

 

 

分かっても描く。

 

簡単でも描く。

 

とにかく絵を描く。

 

 

これを徹底しないと先が伸びないことは目に見えてますからねー。

 

進化7 進化させる仕組み

0MX99 あかいはなと しろいはなが あります。あわせると みんなで 24ほんあります。また、あかいはなは しろいはなより 6ぽん おおいです。では、しろいはなは なんぼん あるのでしょう。

 

今日上の問題をしました。ところで本人が選びました。赤と白じゃなくて、緑と青がいいということだったので、そのようにしました。

 

手ごわい問題だったようです。みんなで24本あります。のところで、とりあえず12本ずつ描きました。で、その後赤い花は白い花より6本多いですのところが難航しました。始めは居間のテーブルで解いていましたが、弟が来るのが嫌だーと言って、子供部屋に行ってしばらく一人で考えてました。で、最終的に、各色の花を6ずつ丸で囲って、もうそれ以上は無理のようでした・・・。

 

関連問題は0MX20クジラの問題ですね。この問題のどこが難しいかをちょっと分析してみたいと思います。以下の問題と比べて見て下さい。

0MX54>  ごはんと ごまの かずを かぞえてみると ごはんは ごまよりも 4つぶ おおくて、20つぶ でした。では、ごはんと ごまを あわせると なんつぶに なるでしょう。



関連問題は0MX02、58、59、81、82あたりでしょうか。上の問題は先日正解しています。どちらも【見えないものを見る力】の問題で、一見一緒に見えますが、0MX54の方は少なくても一つの物の数が分かっている。この場合ご飯は20粒。しかし、今日した0MX99の問題ではどちらの数も分かりませんよね。基準にする具体数がないんです。超難しいですよー年長さんにはー。



上の進化2のところで0MX20クジラ問題をUPしていますが、その時はどちらの数も分からないから難しいよなーくらいの感想でした。今日改めてどんぐり問題がいかに良く仕組まれているかを再発見し、感動しました。さらにこれには続きがあって、【見えないものを見る力】+時間(昨日、今日、明日)が入って来るんですねー。何重にも頭をひねらないといけない問題です。だからこそ答えがでなくても思考力つくんだなあと頷けます。これだって年長さんの問題ですよ。ゾクゾクしますね。



また子供の進化についてですが、クジラ問題の時はとりあえず全部で19匹になるように描いて満足という感じでしたが、今回は赤い方が白い方より6多いというところを真剣に考えていました。



基本的に添削はしていないんですが、添削もしてみました。(添削にあまり自信がないのも手伝って・・・そろそろ添削もちゃんと勉強しないとと思う今日この頃です)このままわからん帳でしばらく眠ってもらいましょう。

↑0MX54

進化8 進化させる仕組み その2

久々のアップですが、

長男もとうとうこの9月から小学生になります。※2013年8月現在

 

今はだいたいどんぐり問題週に一問のペースでやってます。

それが最適です。

 

で、先日たまたまコレ↓やりました。

 

0MX99 あかいはなと しろいはなが あります。あわせると みんなで 24ほんあります。また、あかいはなは しろいはなより 6ぽん おおいです。では、しろいはなは なんぼん あるのでしょう。

 

花は嫌だということだったので、紅白のコアラに替えてます。

 

上の進化7のときの絵と比べると、今回のはスゴークいい線いってる

んじゃないかな?と思いますがどうでしょう。

 

24個○を描いて、その中の6匹を赤にしました。

あとちょっとよく絵を見れると正解しそうな感じなんですけど。

なので、分からん帳に入れる前に今回は1~2週間ねばってみようかなと思っています。

 

ここで絶対アドバイスしてはいけません。

よーく見る、よーく見る。

よーく見ると答えが見えるよ。

 

それと、前回は触れていませんでしたが、

これは方程式の問題ですね。

 

x+(x+6)=24

2x=24-6

2x=18

x=9

 

答え 白い花は9本

 

です。

 

つ・ま・り・・・

 

年長さんでもちゃんと絵を描くと方程式が解けます。

恐るべしどんぐり問題。

 

 

進化9 『白いから描けない』

今回の進化ですが、これも進化させる仕組み、恐るべし

どんぐり問題のカテゴリーです。

 

えー、

 

0mx81

あかいかめとしろいかめが います。

あかいかめは しろいかめより 6ぴき おおいです。

いま、かおえたら、あかいかめは 8ひき でした。

では、みんなで かめは なんびき いるのでしょう。

 

という問題です。

 

 

ちょっと前置きですが・・・

 

あと3ヶ月で5歳になる次男。いつもお兄ちゃんがどんぐり問題

をするときは、自分も同じようにしたいので、

母が適当にあまってる問題を紙に貼って(読めないので分からない)、きりんちゃんが遊んでいます。とか言うときりんを

描くみたいな感じでやってます。

 

で、先日たまたまカメの問題を貼ったので、ま、そのまま

問題を一行読んであげました。

 

で、赤いカメを二匹描いて・・・

 

『白いのは描けない』で、終了。

 

ここで、面白いなあと思ったわけです。

 

子供って皆(もちろん100%ではないですけど)同じ反応

するんだなあと。確かに、白い紙に白いエンピツで描いても

良く見えません。もっともな意見です。

 

で、さらにすごいことは、おそらく糸山先生は

ピンクでも、黒でも、黄色でも、青でもなく

意図的に白にしたのではないだろうかというところです。

やっぱり脅威的どんぐり問題。

 

で、白がそんなに重要なん?

と思われるかも知れませんね。すっごい重要です。

 

というのは、数学って仮定することが大事だからです。

 

見えないものもイメージ化しないと解けません。

完璧ではないにせよイメージ化する必要性があります。

ないものもないこと自体を表さないといけません。

 

よく分からないけど、見えないんだけど、ちょっと違うけど

こういうことにしておこうというスタンスが非常に重要なんですね。

 

白いから描けないとか

見えないから分からないとか

完璧じゃないから嫌だとか

 

言ってるってことは問題解く以前の問題なんですよね。

 

数学解くためのマインドって言えばいいでしょうか。

 

子供って結構

白は白じゃなきゃ嫌だ!

みたいなところありますよね。

 

なので、まずそういう変なこだわりを

とっぱらう。

 

そういうことも必要だというわけです。

 

で、それをみている側はどうするかと言うと、

 

私だったら、ふーん、白だから描けないんだー。

 

終了。

 

で、しばらくほっといて、

 

忘れた頃にまた白い~の問題をする。

 

そんな感じです。

 

まあ、親がすることはそういう考える機会を

提供することですね。

 

で、あとは本人に任せる。

 

そうやってほっておいても

絶対独りでに進化しますから大丈夫です。

 

余計なことさえしなければ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

進化10 白いから描けないから約2年

白いから描けないと言っていた次男ですが、

あっと言う間に1年生になってしまいました。


1年生になって1週間後


0MX54

ごはんと ごまの かずを かぞえてみると ごはんは ごまよりも

4つぶ おおくて、20つぶ でした。では、ごはんと ごまを

あわせると なんつぶに なるでしょう。


という問題に再挑戦しました。

ごはんは ごまよりも 4つぶ 多くて・・・


とりあえずゴマ粒を7粒

ご飯を11粒 描きました。


・・・20粒でした。


そう、


こういうところが

どんぐり問題の醍醐味というか

意地悪なところというか


子供達の進化を促進するところ

でもあります。


どんぐり問題導入初期は

ここで躓いたりします。


「えっ?なんで?意味分からん・・・」


みたいな。



しかし、どんぐり歴2年にもなると

そんなことにはもはや動揺しなくなり・・・


「あっ、20粒なんだ。」


って、自分の絵を描き変えることが

すんなり出来るようになってきます。



では、ごはんと ごまを あわせると

なんつぶに なるでしょう。


そこで、今度は胡麻を20つぶ描き

4粒を丸で囲んで塗りつぶし、


その残りと

ご飯20粒を全部数えて


全部で36粒となりました。



ちなみに、

もう白いから描けないとはいいませんよ。




進化11 これは進化です!

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ちいさな いけのなかで ちいさな おさかなさんたちが うんどうかいを

しています。あかぐみ、あおぐみ、しろぐみに わかれています。みんなで 24ひき います。それぞれの くみにいる おさかなさんの かずは みんな おなじです。では、しろぐみの おさかなさんは なんびきでしょう。

お魚じゃなくて、プランクトンがいい! ということで、

プランクトンが運動会をしている絵を描きました。

 

赤組、青組、白組をそれぞれ一つずつ●で書きました。

 


・・・・・24匹います。

 


ペンで点々を描き始めたその時・・・

 


「いや、後で分からなくなるから

ちゃんと書こう。」

 

といって、

 

赤、青、白のそれぞれのグループの●の下に

24匹になるまで順番に●を描きました。


 

最後に、

 

白組を数えて正解、8匹!

 


これが進化ですよねー。

 

 

自分で工夫する。

 

 

今までは適当に点々を描いていて

たまに、点々がくっついていたりして

数え間違いをしたりしていましたが・・・

 

 

今回は、考えましたね。

 

よく出来ました♪