はじめの一歩と一年後・・・

この秋から、やっと、待ちに待ったどんぐり倶楽部算数問題年長用をスタート
させます。拍手(ぱちぱちぱち~)♪
ちょっと早いかなーと思いながらも、来年年明けに5歳になる息子
(来年4月より年長さん)に試しに年長問題をやらせてみましたので、報告し
ようと思います。
第1回 桜問題
母  お母さんとお絵かきする~?
息子 するする~。
紙とペンを用意して着席。
0MX01
きょうは てんきが いいので、こうえんに さくらの はなを みに
でかけました。よくみると、さくらの はなには 5まいの はなびらが 
ついていました。そこで、きょうは みんなで さくらのはなびらを 
かぞえることにしました。
けんたくんは さくらの はなを 2つ(ふたつ)みつけたので、
はなびらは 5まいと5まいで10まいに なりました。では、4つ
(よっつ)みつけた なおみちゃんと、5つ(いつつ)
みつけた こうすけくんの さくらの はなびらのかずを 
くらべると どちらが なんまい
おおくもっているでしょう。
   
問題は読んであげます。
息子 5枚じゃなくて、6枚でもいいでしょ? などなど問題を読んでいる間にもちゃちゃが入ります。
   で、『はなびら』って何?
   ~ということで、花を持ってきて、花とは何ぞや、花びらとは何ぞやというところを説明。
   『さくら』ってどんな花?
   ~今度は植物図鑑を持ってきて桜の花を検索。
で、改めまして、
母  とりあえず、さくらの花を描いてみようか。と、母も描く。
息子 ・・・。
   うちの息子さん相当な完ぺき主義で、図鑑の桜のように書けない、お母さんのように書けないと
   号泣。完ぺき主義は凝り固まりますからねー、いけません。
母  あのねー、誰も最初から図鑑みたいな絵描けないよ。何でもいいのよ、自分で桜と思えば桜になるの。
   絵に上手下手もないの。●君の書いた絵も、お母さんの絵もどちらも面白いでしょ。●君は●君の
   桜を描けばいいし、お母さんはお母さんの桜を描くよ。図鑑と同じ、お母さんと同じ絵を描いても
   つまんないでしょ。とかなんとかいろいろ説得するも号泣。はあ~。
   で、母は息子をほっといておやつを食べ始める。息子はまだ泣いている、と、やっぱりまだ無理かな~なんて
   思っていたら、泣きながら桜の花を描きました。それが下の絵。
母  おお~。かわいいの描けたねー。お母さんのよりずっと面白いよー。(拍手)
   そんなこんなで、本人、葛藤を乗り越えとりあえず桜の絵が描けたというところで、
   母子満足にて初どんぐり終了。その後はどんぐり問題のお絵かきが好きになったようです。
   息子君はこの問題の答えを出すまでに、1~2年くらいかかるかもしれませんねー。ま、まだ4歳ですからね。
   お絵かきが楽しめれば十分です。そして、彼なりに成長してくれればいいな。しかしながら、奥深しどんぐり問題。
   答えはオマケ。その過程で得たものは、5+5=10みたいな計算を1万問解いても絶対得られませんね。
   問題を解くことを通して、言葉の力、イメージ力、考える力、忍耐力、丁寧さ、根気強さ、間違いを楽しめる、
   工夫・試行錯誤する、労力を惜しまない などなど様々な力をつけていくことが出来ると思います。
   それに、なんと言っても、子どもってお絵かき大好きですからねー。
第2回 桜問題
    数日後、再び桜の絵の問題をしたいということだったので、再挑戦。
    今回は、けんた君、なおみちゃん、こうすけ君の花びらの数を数えることになりました。
    けんた君は花びら10枚なので、簡単に。
なおみちゃんは20枚で、A4サイズの紙に何とかおさまりました。
こうすけ君は25枚で、紙1枚に入りきれず、入らないと文句をいいながらも、
    紙を2枚つなげるということで、解決。しかし、数えたら花びらが25枚より多くなってしまったので、
    多くなった部分をはさみで切って、終了しました。
どんぐり問題をすると、このような小さな壁がたくさん出てきます。例えば今回は
    絵が紙に入りきれない場合どうするか?
    1、入らなーいといってあきらめる。
    2、紙の裏に描く。
    3、隙間にもっと小さく花びらを描く。
    4、他の紙をつなげて描く。
    例えば上記のような反応があるのではないでしょうか?どのように問題解決するのかは
    お子さんそれぞれ違いますね。こういう小さな問題が出てきた場合、解決方法を親が教えてあげるのではなく、  
    子どもが自分で工夫し、乗り越えられるように促すことが重要ではないでしょうか。
    そうやって、小さなでも確かな自信を積み重ねながら、飛躍しますが、人生を楽しめる人になって
    欲しいです。
第3回 桜問題
    またまた、数日後桜の花を描きたいということだったので、母子お絵かきをする。
    息子は途中で鉛筆削りに夢中になり、そのまま終了。
   お絵かきと算数と何が関係あるんだ!!と思われる方もあると思いますが、算数も国語も理科も社会もぜーんぶ
   イメージ力が大事なんですね。文章を読んで頭の中に文章でいっているところの映像が浮かばなければ、
   その文章は意味のない記号の羅列と同じです。また、映像を頭の中でずっと保っている、その上でそれを
   動かしながら考えるなんて大変なエネルギーを使いますので、絵にするわけです。そうすると簡単に見える
   わけです。なので、考えるときは絵にしてみればいいんだということです。そして手間隙おしまず、
   絵をたーくさん描いて試行錯誤すると、結果的に絵に描かなくても、頭の中の映像だけでもって答えが
   見えちゃったりします。
   あと、例えば学校で、この問題を解くときは数直線を描くんですよって習います。子どもは言われた通りの図を
   描いて答えも出せるかもしれませんが、実は分かってないことが多いです。なので、応用問題が出るとたちまち
   解けなくなってしまいます。なのでそうなる前に、どのような絵を描くと答えが見えるか自分で工夫する経験を
   していて欲しいです。
   どんぐり問題はするめみたいですねー。何度かんでも味がある。答えを出すための問題ではなくて、
   どのようにして答えを出すかその過程を大事にして下さいね。答えはオマケです。9歳の壁をうまく
   乗り越えて下さいねー。
   あと言い忘れましたが、一度このイメージ化する方法を学ぶと、日本語であろうがスペイン語であろうが、
   英語であろうが応用が利きますので、問題は何語でやっても構いません。
   私も子どもの頃にどんぐり倶楽部の問題してたら良かったなー。
そして一年後
(あっという間に一年すぎてしまいました。)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※ 5歳9ヶ月 2012年10月現在 
まだ正解には至っていませんが、最後まで絵を描くことが出来るようになりました。どちらが多く持っているかは
分かるんですが、意外に何枚多いか、違いはいくつか、差がいくつかというところが分からないようです。意外でした。
こういうところを気づかずにいきなり足し算引き算を教え込んだりすると危険だよなーと思いました。
分かったようで分からない状態になるんでしょうね、きっと。
なので、同じような0mx59のざりがに問題でも5ひき少ないですというところでひっかかりました。
なぜにここが分からないのかな?と疑問ですが、これは具体的に5匹食べちゃったとか、5個なくなっちゃった、弟からグミを5個取られた・・・というのと、5匹少ない、5匹多いという表現から喚起できるイメージの差ということでしょうか?大人からみれば
大した差ではないようにも感じますが、こういうところが子どもにとっては難しいのでしょう。
ということで、このまましばらくわからん帳に入れてほっときましょう。
最近進歩したところは、答えが出なくても(とくに問題最後の文章の意味が理解できないとき)分からないと泣いたり、ぎゃーぎゃー言わなくなったことです。ちょっと考えてみよう!と言って絵を付け足したりなんだりしています。忍耐力もついてきたと思います。この調子で、正解しなくても、考える過程を楽しめるようになってくれればいいです。しかしながら、欲を言えば、例えば、差を比べるときに、一つ一つ並べてみるとか、一つ一つ線で結んで違いを見つけるなどといった工夫は見られないので、そのあたりが今後の課題でしょう。まだ甘いですね、絵を良く見れてません。理解は大分すすんで来ましたが、これから相関関係を捉えるとか、絵の操作が出来るようになるまでにひと山超える必要があります。
しかしながら、はじめはお絵描きばかりで、例えば、クジラ、ウサギ、蟻、カメだけで終わってしまって、なかなか問題を解くまでにいたらず、うちのお坊ちゃん大丈夫かな?と思っていましたが、続けていくうちに少しずつ進歩してきました。最近ではどんぐり問題にしても、通常のお絵描きにしてもかなり面白いものを描く様になって来て、子どもの創造性はすごいなあと感心する日々です。
本当にお絵描きだけの日々・・・例えば↓ こんなんばっかり・・・って言ってはいけませんね。(先を急ぐ母。)
これが大事。
Before・・・
でもAfter・・・ ちょっと進化
こんなのもちゃんと描けて正解するようになりました。
おまけで・・・進化する車

 

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