4歳の絵 形が描けるようになります
ふくろ←袋(私にはお化けに見える)がハエを食べたいと思っている絵。
・・・だそうです。
上の方の緑のがハエで、
下の青いのはてんとう虫。
線の下に垂れ下がっているのがお家だそうです。
お化け描いたんだー。って言ったら
お化けじゃない
ふくろっ!!!
て、怒られました。
これは、
台所でごはん作ってるの。
ねずみちゃん。
これが、
JP
K
お父さん
僕
お母さん。
(丸に足がついている絵、ちゃんと5人います。)
(それぞれに、お皿を配りながら。)
これが、この人の
これが、この人の・・・・・。
ここが、ドア、
これは、大きいお皿、
これは、トイレ。
4歳代ポイント!
- 自分のイメージで絵を描く
- 形が描ける
- 頭足人間プラス頭胴二足人間が現れる
4歳になると、自分の中のイメージとことばがよりよく連動し、目の前にないものでもまるであるかのように思い浮かべる力を発達させます。(言語量と表現能力の拡大)
しかしまだ、大人のように現実をありのまま認識できていません。つまり、この時期は自分の内面の真実を見ている(描く)ということです。自分が見て認識した真実を描くということです。
ですから・・・
「頭から足がでるのはおかしいよ。」
「海は青じゃない?」
みたいな発言は禁句です。
確かに、実際の人間は頭からいきなり足はでていません。
大人からみると変ですね。
でもこれが子どもが見せる、外界認知の発達過程なんです。
子どもは小さな大人ではありません。
ヒトとして生まれ、
人間になるために進化している途中なんです。
子どもが自発的に行なうことは
子どもが人間になるためにとても重要なことなのです。 絵だけではなく、幼児の行動や遊びにもあてはまることですね。
絵に関して言えば、全ての3~4歳の子どもが描く人間の絵は例外なく
「頭足人間」なのです。というか、「頭足人間」で あるべきなんす。
大人はこれを忘れがちです。
というか、意識すらしていないかもしれませんね。
そして、悪気はないけど、
子どもの邪魔をしてしまいます。
もっと上手に出来るようにとか・・・
もっときれいに描けるようにとか・・・
子どもは自分の手足を動かして、自分のペースで一歩一歩進んでいく必要があります。自分のやっていることに満足し、納得したときにはじめて、何かを得ることが出来るんだと思います。
きれいなお人形さんが描ける様に教ないで下さいね。 教えて描けてもそれはその子のオリジナルでも、自分で獲得したものでもないので、その子にとっては何の意味もなさないどころか、正常な発達を阻害してしまう恐れがあります。
理由は・・・
子どもがせっかく自分で獲得した認識による表現を頭ごなしに
否定することになるからです。大人は、文字によって自分の考えを
確認し、表現しますが、まだ文字のかけない子どもは、
絵を描くことによって、自分の考えや発見や認識などを一つずつ
確かめていきます。「頭足人間」も、子どもが「人間」をどう
見ているかという、認識の程度を表しているのです。
p118「子どもの絵をダメにしていませんか」鳥居昭美
また、二~三歳のころから人や花などの大人の絵を教え込まれたり、文字を教え込まれた子どもたちが自分の絵が描けなくなるのは、人間の発達の順序を狂わされることによって、この第二信号系としてのことばの機能が豊かに育つことができなくなり、イメージで絵を描く力が破壊されてきていることを示すものです。
p83子どもの絵の見方、育て方 鳥居昭美
生活体験を広げ、友達を作ってしっかり遊べるようになると、
絵にも自然に広がりがでてくるそうです。日常のお話も良く聞いてあげることが大切です。
4歳4ヶ月頃 A君の絵
だいぶ、絵の精度が上がって来ました。
この頃になると形が形が書けるようになってくるので、ある程度は形のあるものを描いて見せてあげても大丈夫です。
上段左 鳥
上段中 ドラゴン
上段右 ワニ
下段左 お化けと子供
●この絵の本人コメント●
おばけが木の中に隠れてる
子供が家で寝てる
あの子供は寝てるけど、他の子供は寝てない人が
いるかもしれないから(お化けは)隠れてる
寝てなかったら
お化けがわーって来るんだ。
下段中 ロケット
下段右 お花
4歳6ヶ月頃 J君の絵
4歳8ヶ月 A君の絵
4歳11ヶ月頃 J君の絵